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【ワシル・ロマチェンコはダウンを生き延び、10ラウンドにホルヘ・リナレスをストップ。ライト級タイトルを獲得】
(5月12日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/535655-vasiliy-lomachenko-survives-knockdown-stops-jorge-linares-in-10th-to-win-lightweight-championship/


これは、ワシル・ロマチェンコにとって未知の領域だった。

彼の表情?驚くことに、当惑してさえいるようだった。

プロの戦績11戦において、ロマチェンコは離れ業をみせつづけてきた。プロ2戦目で厚かましくもベテランのオルランド・サリドに挑戦し、かろうじて判定を勝つことができなかった試合を除いては。

その過程で、彼は「No-Mas-Chenko」のあだ名を得た。とにかく、オリンピックで2度金メダルを獲得したロマチェンコは、マディソンスクエアガーデンにおけるESPNのメインイベントでホルヘ・リナレスと対戦するまで4連続ノックアウト勝利をおさめてきていた。そして今、ロマチェンコ(11勝1敗、9KO)は6ラウンドのリナレスのピンポイントの右があたりキャンバスに尻もちをついているところだ。彼の輝かしいキャリアの中で、ロマチェンコは初めてダウンを喫した。しかし彼は倒れたままではいなかった。もちろん、倒れたままではいなかったのだ。

もしかしたらプライドが傷ついたかもしれないが、彼は自分自身をかき集めて保った。ロマチェンコは頭をふりながら、その晩リナレスを困惑させ続けた素晴らしいプレッシャーをかけ、ゆっくり、だが確実に、自分のペースを取り戻していった。

そしてついに、10ラウンド、ロマチェンコは目がくらむような連続パンチをヒットさせた。そして左パンチがリナレスのみぞおちをえぐると、それが最後だった。リナレス(44勝4敗、27KO)は、レフェリーのリッキー・ゴンザレスの10カウントをきいたが、まっすぐに立つことすらできずそれ以上戦うことはできなかった。レフェリーは2分8秒で試合を止め、ロマチェンコはおそらくキャリア史上最も大きな勝利を手にした。

サリドに敗れて以来彼は初めて本当の逆境に対面し、そして今回彼は勝利を得た。この勝利により、ロマチェンコはリナレスの持つWBAとリング誌のライト級タイトルを獲得し、3階級制覇の最短記録を更新した。

「素晴らしい試合だった。」とロマチェンコ。「(リナレスの)右は、すごいパンチだった。あいにくあたってしまった。私は残りのラウンドのために準備をした。私の父(トレーナーのアナトリー)は、ボディを狙え、と言ってきた。リナレスは素晴らしいチャンピオンで、ファンのみんなにとってもいいものだった。」

そして、ボディへの左パンチは、試合を終わらせるのに充分なものとしてロマチェンコにとっては都合がよかった。試合がストップするまでのラウンドの採点は、1人が86−85でリナレス、もう1人が同じ86−85でロマチェンコ、残りの1人は85−85で引き分けとつけていた。

序盤には、ロマチェンコが打ち合いの試合を勝つために何かドラマを生み出すことを強いられるようには思われなかった。カリフォルニア、オックスナードでトレーニングしている30歳のロマチェンコはリナレスを連打で攻め立て、4〜5連打のコンビネーションを解き放つことができた。

リナレスが意義深い身体的アドバンテージ(試合当日の体重152ポンド、ロマチェンコ138ポンド)を使おうと模索する中、驚くべき動きをみせたロマチェンコは、ただ右へ滑らかに動いて距離をとり脅威から遠ざかっていた。とにかく、ロマチェンコはこれを簡単にみえるようにやってのけたのだ。

彼はいつでも、リング上で簡単そうにことをやってのけてきた。12月にギジェルモ・リゴンドーを絶対的に完封し、リゴンドーからパウンド・フォー・パウンドランキングの椅子を奪った時のように。あるいはニコラス・ウォータースを屈服させた時のように。

しかし試合が進むにつれ、今回は何事も簡単にはいかないように思われてきた。ついにロマチェンコは、スピードの領域で彼と渡り合える相手と出会った。そしてリナレスという選手は、ロマチェンコがこれまで共にリングに上がってきた相手をはるかに上回る実力者だった。

しかし、ロマチェンコが閃光のようにあてる2〜3発に対しリナレスは1発、それも軽く触れるだけの1発しか返せなかった。リナレスは単に適切な距離をみつけることができなかっただけなのだ。ロマチェンコは賢くもリナレスにミドルレンジで対し、試合を操った。この距離はリナレスが自分のすばらしいパンチを使えないほどには近く、しかしリナレスが自身の身体の強さを活かすことができるほどには近くはなかった。

126ポンドと130ポンドでタイトルを獲得してきたロマチェンコは、リナレスのガードを開かせるために軽くパンチを放った後、閃光のように鋭いパンチを打ちこんだ。リナレスは明らかにいらいらしており、捨てばちの右を返すようになった。1発で試合が終わるのを期待してのことだった。

リナレスがステップバックしてその右ストレートをヒットさせロマチェンコにダウンを与えた時、リナレスはロマチェンコを本当のピンチに陥らせたように思われた。しかし6ラウンドの残りは数秒だった。7ラウンドを通じてロマチェンコは自身を取り戻し、リナレスが利用すべき時間は消えてしまった。

「彼が私を驚かせるだろうと思っていたほどには彼は私を驚かせなかった。」と、32歳のリナレスは言う。「試合は興味深いものになってきていた。接戦だった。しかし彼は私をボディブローで驚かせた。私は試合を続けたかった。私は戦い続けたかったが、レフェリーが試合を止めた。」

リナレスは続行したかったかもしれない、しかし彼は精力が尽きていたようにみえた。またの試合に向かうことだろう。ゴールデンボーイ・プロモーションズの選手であるリナレスにとっては、精神的な勝利だった。この試合までのライト級タイトルの2度防衛戦では危うさをみせ、ロマチェンコの挑戦を跳ね返すにはアンダードッグとみなされていたリナレスにとっては。

それどころか、敗北によってリナレスの株は上がった。しかし彼の持っていたライト級タイトルは奪われ、13連勝の戦績もストップした。スター性が成長し続ける中でより大きなイベントへと進むのは、他ではないロマチェンコだ。

ロマチェンコは8月24日、カリフォルニア、イングルウッドのザ・フォーラムでESPNの中継で再び戦う予定だ、とトップランクのボブ・アラムは記者たちに話した。期待されるのは、WBOのライト級タイトル保持者であるレイ・ベルトランとの統一戦だ。

「ホルヘ・リナレスには感謝したい。」とロマチェンコ。「この興味深いスポーツにおいて私にもうひとつレッスンを与えてくれた。」

ロマチェンコはリング誌のパウンド・フォー・パウンドランキングで3位にランクされているが、ボクシングにおいては並ぶ者がいないように思われる。

今ロマチェンコを上回るには、本当に特別な選手が必要だろう。彼は素晴らしいアマチュアのキャリアととんでもない身体能力に寄りかかっている青二才ではもうない。

マイキー・ガルシアは?それとも、自分を倒せるような選手を求めてロマチェンコはより上の階級へ上がらなくてはいけないのか?

逆境にあうまでは本当に偉大な選手かは分からない、とはよく言われてきた。そして今、我々は確かに知っている。ロマチェンコは特別な選手の1人だ、と。

Mike Coppinger筆

▼こちらの商品も参考にしてください(リナレスvsロマチェンコ特集が組まれています)

リングマガジン 2018年6月号
 




【ゲンナディ・ゴロフキンはバーネス・マーティロスヤンを2ラウンドに粉砕】
(5月5日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/535153-gennady-golovkin-blasts-vanes-martirosyan-two-rounds/


スタブハブセンターにおいてHBOにより中継された試合で、バーネス・マーティロスヤンはミドル級統一チャンピオンに対し挑戦的な姿勢をみせ、予期されていなかったパンチを打ちこんだ。しかし、第1ラウンドで自身の見せ場をつくった挑戦者は形勢を逆転されその対価を支払うこととなった。

スーパーウェルター級で2度世界挑戦経験があり、2年間試合を戦っていなかったマーティロスヤンは、ゴロフキン(38勝0敗1分、34KO)と対戦する好機を得た。メキシコのスターであるアルバレスのクレンブテロールへの陽性反応によりネバダ州コミッションが資格停止処分を下したため、元々5月5日にラスベガスで予定されており、みなが期待して待っていたGGGとカネロ・アルバレスの再戦が実現しなかったためだ。

アルメニア出身のアメリカ人であるマーティロスヤンは2004年オリンピックのアメリカ代表で(これはゴロフキンがカザフスタン代表として銀メダルを獲得したオリンピックでもある)、プロの試合ではこれまでKO負けを喫したり一方的に支配される試合を戦ったことはなく、GGGや無敗のミドル級の名誉に対し臆することはなかった。彼の経験とボクシングスキルに対する自信は、1ラウンド目にみることができた。マーティロスヤン(36勝4敗1分、21KO)はゴロフキンの硬いジャブとプレッシャーの中で冷静さを保った。そして1ラウンド目の終了間際に、GGGをよろめかせるような右のストレートから左のフックのコンビネーションを含む強いクリーンヒットを打ち込むことができた。

この短時間の成功により、ゴロフキンに火がついたようだった。とらえて粉砕する精神をはっきりと宿したゴロフキンは、2ラウンド開始時にコーナーから飛び出した。ゴロフキンは即座にマーティロスヤンをロープに押し込め、挑戦者がものの見事にくらったアッパーの強打を放った。しかしながら、この相手を痛めつける能力は引き続く攻撃に比べれば充分なものではなかった。右クロスをあて、フック、それから強いジャブ、そしてモンスターのようなフック、さらにはおそるべき右が、ついにはマーティロスヤンをキャンバスへ沈めた(しかしGGGは彼がキャンバスに倒れるまで右パンチを振り続けていた)。

暴力的なノックアウトだった。しかし、ゴロフキンにとってはただのビジネスだった。

「ノックアウトすることができてとてもうれしく思う。」とゴロフキンは試合後のインタビューで語った。「バーネスはとてもいい選手で、1ラウンド目には彼のパンチが何度かヒットした。2ラウンド目には私は本気で出て行った。」

マーティロスヤンは簡単な選手のようには思われなかったが、彼はゴロフキンのパワーが印象的だったと言う。

「電車にぶつかられたようだった。」とマーティロスヤン。「ワンパンチのKOではなかったが、彼のパンチ全てにその威力があった。自分が今まで受けてきた中で一番の強打だった。」

アルバレスの6ヶ月の資格停止処分(彼の最初の陽性反応の月へとさかのぼって6ヶ月)は、8月には明けることになる。これにより、2人のミドル級トップ選手(そして引き分けという結果を出した試合)が9月に同じリングに上がることが可能となる。HBOのマックス・ケラーマンは、アルバレスの陽性反応が出たことが公になって以来4週間にわたって緊迫した空気が漂う中、アルバレスが再戦を辞退したことを受け、ゴロフキンに再戦を望むかどうかきかなくてはいけなかった。

「もちろん。」とゴロフキン。「彼の準備ができているなら、私の準備はできている。」

彼はおそらくアルバレスに気にくわないところはあるかもしれないが、一夜で2千万ドルを得ることにノーとは言わないだろう。ゴロフキンはおそらくマーティロスヤン戦では百万ドルを得ている。もしかしたらこれは彼にとっては少し少ないかもしれない。しかしこの試合は金額の問題ではなく、試合を戦い続けることと、残り1年をどう過ごすかの位置づけとなるためのものだった。36歳を迎えたゴロフキンは、夏の終わりの試合に向け無駄な待ち時間をつくることを望んでおらず、カネロとの再戦の可能性に対し9月まで待つことも確かに望んではいない。1年間を通じて試合を戦う機会が少ないことは選択肢にない。

5月5日に試合を戦うことで、ゴロフキンは2018年に3試合戦うことを可能にした。理想的に言えば、2試合目はカネロとの再戦、そしてそれからはWBAの「レギュラー」チャンピオンである村田諒太と12月末に東京で対戦する話もあがっている。しかしながら、金額的に利の多い再戦が実現しなかったら(GGGのチームとカネロのチームの間で何かしらの敵意が生じる可能性があるが)、他にもゴロフキンにとって価値のある挑戦者は存在する。(カッコ内はその団体の指名挑戦者)ジャーマル・チャーロ(WBC)、ダニエル・ジェイコブス(WBA)、セルゲイ・デレヤチェンコ(IBF)らである。

ゴロフキンはケラーマンに、次に誰と戦ってもかまわない、と話した。

「私は多くのベルトを持っている。」とゴロフキン。「9年間チャンピオンでいる。ミドル級で私に挑戦しベルトを狙いに来る誰とでも戦う。ぜひタイトルを全て統一しよう。」

Doug Fischer筆




【ゲンナディ・ゴロフキンvsバネス・マーティロスヤンが5月5日に決定】

4月18日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/533717-gennady-golovkin-vanes-martirosyan-official-for-may-5/

ミドル級の統一チャンピオンであるゲンナディ・ゴロフキンは、5月5日、カリフォルニア、カーソン、スタブハブセンターにてバネス・マーティロスヤンと対戦することが決定した。これは水曜日、アメリカで試合を生中継するHBOにより公式発表された。

ゴロフキン(37勝0敗1分、33KO)はミドル級タイトル戦でカネロ・アルバレスとの試合が予定されており、5月5日にラスベガスの大きなペイ・パー・ビューイベントを飾ることになっていた。しかし、メキシコのスターであるアルバレスが2月に薬物検査でクレンブテロールに対する陽性反応を示したことで結局楽しみに待たれた再戦は破棄されることとなった。

自身のキャンプでのトレーニングを無駄にしないためと試合を行わないままでいることのないよう、36歳になったゴロフキンはプロモーターのトム・ロエフェラーに5月5日に試合を行えるよう促した。(ジェイミー・ムングイアやゲイリー・オサリバンといった可能性のある相手も候補に挙がり、色々な理由で消えていったあと)結局マーティロスヤン(36勝3敗1分、21KO)が相手として決定した。

ベテランのスーパーウェルター級選手であるマーティロスヤンという選択は、懐疑や嘲りなしになされたわけではない。2004年のオリンピック代表であったマーティロスヤンは、2016年5月にエリスランディ・ララに接戦ではあったが3−0の判定負けを喫して以来試合をしていない。マーティロスヤンはプロモーションのいざこざや変化により試合を戦うことができなくなっていたが、ここ6戦の戦績は3勝3敗である(しかしながら、彼の敗戦はララ、ジャーメル・チャーロ、デメトリアス・アンドラーデといったトップ選手たちとの接戦による判定負けだったことは記しておくに値するだろう)。

ゴロフキンはマーティロスヤン相手に保持しているWBCとWBAのタイトルを防衛することになるが、IBFは5月5日の試合を認可しないとしている。またIBFはロエフェラーとゴロフキンのチームに対し、次戦でIBFの指名挑戦者であるセルゲイ・デレヤチェンコと防衛戦を戦わなければタイトルを剥奪すると警告している。

もしネバダ州のアスレチック・コミッションが今日ラスベガスで行われるヒアリングで、アルバレスの資格停止期間を予定していた1年から6ヶ月に短くする決定をした場合、ロエフェラーとゴロフキンは苦しい立場に置かれることになる。もしそうなれば、ロエフェラーと、アルバレスを傘下に置くゴールデンボーイ・プロモーションズは9月にカネロvsGGGの再戦を組もうとするだろう。もしゴロフキンがデレヤチェンコ(12勝0敗、10KO)との防衛戦ではなくビッグマネーのかかる再戦をとれば、IBFはゴロフキンからタイトルを剥奪することになる。

しかしながら、いまのところは、ビッグ・ドラマ・ショーは人気のある会場で実現する見通しだ。2014年10月、ゴロフキンはカリフォルニアデビューの試合で(屋外の会場入場数のレコード記録である)9千人を超えるファンの前でマルコ・アントニオ・ルビオを2ラウンドにノックアウトしている。ゴロフキンは当時よりずっと人気者となっており、試合前のプロモーションが大変短いにも関わらず、彼の熱烈なファンがスタブハブを埋めることだろう。

Doug Fischer筆




 

【デオンテイ・ワイルダーは試合中盤の脅威を生き延び、ルイス・オルティスに10ラウンドノックアウト勝利】
(2018年3月3日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/530356-deontay-wilder-survives-mid-fight-scare-knocks-luis-ortiz-10/


デオンテイ・ワイルダーはブーイングをくぐりぬけ、最後にはファンが歓声をおくる理由を与えた。

ワイルダーはルイス・オルティスに対し生死をさまよう苦境を生き延び、5ラウンドと10ラウンドにオルティスにダウンを与え、ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターでWBC世界ヘビー級タイトルの防衛に成功した。

ワイルダーは単にベルトを死守しただけではなく、米国の観客に再びヘビー級ボクシングに熱狂する理由を与えた。

「キングコングは何でもなかった!」とワイルダー(40勝0敗、39KO)は、2001年の映画のセリフを借り、オルティスのニックネームを使ったセリフを叫んだ。そのセリフを有名にしたデンゼル・ワシントンは14069人の観客の中の一人となっていた。「ルイス・オルティスは誰もが避けたがる選手のうちの一人だ。チャンピオンですら彼を避けてきた。なぜ彼がこれほど長くタイトル戦にたどり着けなかったのか不思議に思っていたが、これでみな分かっただろう。」

スローペースで進んだ4ラウンド目が終わり、ワイルダーは5ラウンド目に右ストレートでノックダウンをあたえ観客を沸かせたが、これは「びっくりするような一発」を望んでいた歓声に値するものだった。オルティスはひどくダメージを受けたが、ゴングに救われた。6ラウンドにはワイルダーはフィニッシュにかかった。右の強打を次々にヒットさせ、オルティスはまるでパンチの避け方を忘れてしまったかのようにみえた。

そしてここから、試合はファイト・オブ・ザ・イヤーの領域へと突入する。

ワイルダーが無敗のキューバ人のオルティスを粉砕しようとしていたところ、オルティスが7ラウンドに右カウンターで局面をひっくり返した。その時ワイルダーの足はまるでスパゲッティのようになった。ほぼ1分間続いたさらなる強襲により、ワイルダーはまるでぼろをきた人形のようになり、オルティスのパンチに対しこらえることも守ることもできなかった。このラウンドをジャッジは3者とも10−8をつけている。

オルティスはワイルダーをフィニッシュできなかった。そしてタフな8ラウンド目を生き延びたワイルダーは、打ち疲れてきたオルティスが打ち続けるのに苦労する中で徐々に回復していった。10ラウンド、オルティスは右パンチと続く連打で再びキャンバスへ沈んだ。オルティスはふらつく足で立ち上がったが、再びすぐにダウンを喫し、レフェリーのデビッド・フィールズが手を振って試合をストップした。

「意識ははっきりしている。確かに右パンチは受けたが、大丈夫だ。」とオルティス(28勝1敗、24KO)は試合後語った。

「本物のチャンピオンはいつでも局面を打開する方法をみつける。それが今日自分がやったことだ。」とワイルダー。「オルティスは確かに能力のある相手だった。彼は素晴らしい試合をした。彼を倒さなければいけないことは分かっていた。自分がパンチを受けても大丈夫だとみなに示せた。」

この試合によって、WBA、IBFタイトル保持者のアンソニー・ジョシュアとWBOのタイトル保持者であるジョセフ・パーカーの対戦との勝者とワイルダーによるタイトル統一選がますます盛り上がることになる。ジョシュアとパーカーは3月31日にウェールズ、カーディフで対戦が決まっており、32歳のワイルダーはこの勝者との次戦を望んでいる。

「もう準備はできている。いつもタイトルを統一したいと言ってきた。相手の準備ができればいつでも自分はいける。自分は地球上で最もワルいやつで、今夜それを証明した。今夜、食物連鎖のトップの位置に自分は確実に立ったんだ。」

Ryan Songalia筆





【ボブ・アラム「マニー・パッキャオは秋にテレンス・クロフォードかワシル・ロマチェンコとの対戦を視野」】
(2018年2月21日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/529134-bob-arum-manny-pacquiao-fight-terence-crawford-vasyl-lomachenko-fall/


マニー・パッキャオは、2009年にミゲール・コットに12ラウンドKO勝利をおさめて以来、ノックアウトから遠ざかっている。そして39歳となる彼は、下り坂にいる。

しかしそれでも、永遠のスターである彼の前にはいくらでもビッグファイトがたち現れてくる。そして次の対戦相手は、ノックアウトの話題に彼を引き戻すこととなるだろう。

パッキャオは、4月14日、ラスベガスのマンダレイ・ベイにてトップランクによる初めてのESPNのペイ・パー・ビュー興行でやや衰えを見せているアクション・ファイターのマイク・アルバラドと対戦する。メインイベントではテレンス・クロフォードがウェルター級デビュー初戦としてジェフ・ホーンと対戦するが、長いこと話し合われてきた秋のパッキャオとの試合における対戦相手の筆頭候補である。

4月の試合は、フィリピン上院議員であるパッキャオにとって昨年7月のウェルター級タイトルをかけた試合でジェフ・ホーンに議論の余地のある判定負けを喫して以来初めての試合となる。

「彼のノックアウトがみたいかって?ああ、もちろんだ。そうしたら彼の次の秋の試合が盛り上がるだろうからね。」とトップランクのCEO、ボブ・アラムはリングTVの取材に語った。「しかしもう一度知っておいてほしいのは、彼はウェルター級で戦うには身体が小さいほうであり、確かにかつてほどスピードはなくなっている。同じように、ノックアウトの能力も時間とともに衰えてきているとは思う。」

もし計画通りに運べば、パッキャオは自身が持っていたウェルター級タイトルをかけ秋にクロフォードに挑戦することができるが、これはいわゆる世代交代の対戦である。パッキャオは現在39歳で全盛期を過ぎている一方、クロフォードはリング誌によるパウンド・フォー・パウンドランキングの2位にランクされている。

しかし、対戦相手候補のリストの中でクロフォード以外のロマチェンコもまた、人生の好機をうかがっている。この時点での対戦においてもなおパッキャオにはネームバリューがあり、ただ共にリングに上がるだけでアスリートとしての価値を高めることになる。

誰がチャンスをつかむにしても、アラムは秋にパッキャオと戦うのは「絶対に」クロフォードかロマチェンコになる、と信じている。

「誰になるかはパッキャオ氏にかかっている。」とアラム。「私は相手候補二人の間に中立にいる人間であろうと思う。両選手ともパッキャオとの対戦でビッグマネーを生み出せる。全ては4月にどうなるかだが、マニー自身に決断を委ねたいと思う。」

Mike Coppinger筆





【マニー・パッキャオのカムバック戦は春、マイク・アルバラド相手か】
(2018年2月2日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/527686-manny-pacquiaos-return-fight-take-place-mike-alvarado-spring/


マニー・パッキャオは、たとえ大変に議論を呼ぶも敗戦だったとしても、再度の敗戦からの復帰に動き出している。そして、再起を模索している。

元8階級制覇王者はジェフ・ホーンへの敗戦を受け、39歳にして再起を図るために世界のトップ10に入るような選手とは戦わないようだ。そして、パッキャオの対戦相手はすでにリストアップされているらしい。

リングTVに寄せられた情報では、契約を結ぶ最有力候補はマイク・アルバラドだということで、その攻撃的なファイターが本当に候補なのかと尋ねられた(プロモーターの)ボブ・アラムは、否定しなかった。

「ああ、(アルバラドは)確かに可能性がある」とアラムはリングTVの取材に語った。「私はマニーと話し合って、春に彼をリングに上げるために動いているところだ。」

アルバラド(38勝4敗、26KO)は、打ち合いを好む選手といえる。37歳のアルバラドは、昨年8月にシドニー・シクエラに苦戦したものの目覚ましいノックアウトで勝利した。そしてアルバラドは、ブランドン・リオスとの3戦における2戦目を勝利して以来特筆すべき戦績を残していない。

デンバー出身のアルバラドは、リオスへの勝利の後ルスラン・プロボドニコフに激闘の末ストップ負けしており、それはつづく一方的な3連敗のうちの1つめにすぎない。

ファン・マヌエル・マルケスはアルバラドをダウンを奪った末に判定勝利でくだした。そしてつづくリオス戦では、リオスがアルバラドをストップするのに4ラウンドしか必要としなかった。

そのため、もしパッキャオ(59勝7敗2分、38KO)にとってのゴールが勝利することであり、それを楽に成し遂げることであるのなら、アルバラドは完璧な相手といえるだろう。

テレンス・クロフォードは、4月14日にマディソン・スクエア・ガーデンで行われるジェフ・ホーン戦でウェルター級でのデビューを果たすために準備を進めている。そしてその試合は、パッキャオvsアルバラド戦を前座にペイ・パー・ビュー中継されるという話も出ている。

興行がどのようになるとしても、パッキャオが戻ってくる日は近い。彼の伝説的なキャリアにもう1章を追加する準備はできている。

Mike Coppinger筆



 

【カネロ・アルバレス、ゲンナディ・ゴロフキンのミドル級タイトルをかけた再戦が5月5日に決定】
(2018年1月29日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/527424-canelo-alvarez-gennady-golovkin-set-middleweight-championship-rematch-may-5/


カネロ・アルバレスとゲンナディ・ゴロフキンがついにミドル級の熱戦に決着をつけることとなる。

160ポンド級で両選手は、カネロのミドル級リング誌タイトルをかけ大変に待ち望まれた再戦を5月5日、HBOのペイ・パー・ビューで戦うことが決まった。これは、月曜日に発表された。

彼らの2度目の対戦は、両選手が破壊的なコンビネーションを打ち合い、熱い議論を巻き起こした引き分けで終わった9月のスリルあふれる戦いに引き続いたものとなる。ミドル級を支配するのは誰かを決めるのに、そしてGGG(トリプルジー:ゴロフキンのニックネーム)がリング誌によって世界のベストと認識されているからには、パウンド・フォー・パウンドのトップに座るのは誰かさえをもが決まるかもしれないのに12ラウンドは充分な長さとはいえなかった。

しかしカネロは、今回は議論の余地を残す試合とはならない、と確信している。

「歴史上で最も重要なボクシングイベントのひとつにもう一度参加できることをうれしく思う。」とアルバレス(49勝1敗2分、34KO)。「この再戦は、ベスト選手同士の戦いを望んでいる全てのファンの利益と喜びのためだ。今回は、ゴロフキンのジャッジに関する言い訳はおこらないだろう。なぜなら、私は彼をノックアウトするつもりだからだ。」

27歳のカネロは、前回の試合で鋭いカウンターパンチで巧みにゴロフキンのプレッシャーを押しとどめ、自身の動きとボクシング能力を印象付けた。メキシコのスターは全力を尽くした。しかし、採点への大衆の抗議が巻き起こった。多くのファンは、ゴロフキンが勝利に値すると感じたからだ。

ゴロフキンもまた、自身が単に攻撃的であった以上のことをしたと考えている。しかしこれで、彼自身の正義を確定させるチャンスを得ることとなったであろう。

「再びカネロと戦う準備はできている。そして、彼が再戦を受けてくれてうれしく思う。」とゴロフキン(37勝0敗1分、33KO)。「これは世界が待ち望んだ戦いだ。ボクシングに値する戦いだ。1戦目でのジャッジの採点の中では、私が納得していないものもある。今回は、何の疑問の余地も残さないだろう。私はミドル級世界チャンピオンとしてリングをおりるつもりだ。」

カザフスタン出身で35歳のゴロフキンは、23連続ノックアウト勝利というとてつもない戦績で2017年を迎えた。しかしその記録は、3月のダニエル・ジェイコブス戦の際どい判定勝利で途絶えることとなった。

アルバレス戦での苦闘は、疑問となる2者の判定によってGGGに対する大変な論争を巻き起こしたが、今彼は、階級に関わらず世界のベストファイターとしての地位を固められることを望んでいる。

第1戦は、その年のベストファイトのひとつといえる記憶に残るようなやりとりを充分に提供してくれた。そして、その12ラウンドによってお互いが相手を分析することができたために、再戦も似たような熱い打ち合いの中戦われるのではないだろうか。

「カネロvsゴロフキン2は2018年のボクシング最大かつ最高のイベントだ。2人の素晴らしい選手同士が、どちらが正解最高のミドル級であるかを決めるために、もう一度至近距離の打ち合いを戦うだろう。」と、ゴールデンボーイ・プロモーションズのチェアマン兼CEOであるオスカー・デラホーヤは言う。「再戦ではさらに多くの激しい打ち合いがみられるのではないかと期待している。両選手が、以前よりも今のほうが背負うものが多くなっていることを分かっているからだ。」

今回は、どちらがより強いのかを決めるのに12ラウンドは充分だろうか?もしカネロとGGGが彼らの約束を実現するなら、試合は多くのラウンドを必要とすらしないだろう。

Mike Coppinger筆



 

【2017年の年間受賞<ザ・イヤー>結果】
(2017年12月29日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/525515-ring-magazine-year-end-awards-2017-eight-winners-revealed/

 

・ファイター・オブ・ザ・イヤー
ワシル・ロマチェンコ

・ファイト・オブ・ザ・イヤー
アンソニー・ジョシュアvsウラジミール・クリチコ(ジョシュアの11ラウンドTKO勝利)

・ノックアウト・オブ・ザ・イヤー
デビッド・レミューvsカーティス・スティーブンス(レミューの3ラウンドKO勝利)

・イベント・オブ・ザ・イヤー
サウル・カネロ・アルバレスvsゲンナディ・ゴロフキン

・ラウンド・オブ・ザ・イヤー
ドミニク・ブリージールvsイザグベ・ウゴノフの3ラウンド

・カムバック・オブ・ザ・イヤー
サダム・アリ

・アプセット・オブ・ザ・イヤー
サダム・アリvsミゲール・コット(アリの3−0の判定勝利)

・プロスペクト・オブ・ザ・イヤー(いわゆる新人賞)
ジャイメ・ムングイア

・モースト・インスピレーショナル(いわゆ敢闘賞)
シーサケット・ソールンビサイ




【ミラン・メリンド、田口良一がライトフライ級タイトル統一戦へ】
(2017年11月17日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/522538-milan-melindo-ryoichi-taguchi-set-to-unify-junior-flyweight-world-titles/


2つのライトフライ級タイトルのベルトが統一されることになる。東京、大田区総合体育館で大晦日にIBFタイトル保持者のミラン・メリンドとそのよきライバルであるWBAタイトル保持者の田口良一の対戦が決まった。

試合の決定はフィリピンと日本で行われた会見で、メリンドのプロモーターであるALAプロモーションと田口の所属するワタナベプロモーションが共同で発表した。

メリンドにとって日本で戦うのは、5月に八重樫東相手に1ラウンドに3度のダウンを与えてタイトルを奪取した衝撃的な試合以来であるが、試合を戦うのは9月16日にフィリピンのセブ島でヘッキー・ブドラー相手に2度の深いカットを乗り越えて2−1の判定で勝利して以来となる。

メリンド(37勝2敗、13KO)のトレーナーが言うには、傷は治っており、フィリピンのカガヤン・デ・オロ出身の29歳であるメリンドはキャリアを決定づけるであろう試合に向け、1週間ほど前からスパーリングに入っているということだ。

「これは2人の世界チャンピオンによる素晴らしい試合だ。他団体のチャンピオンと戦うことは、ミランにとっての夢だった。」とメリンドトレーナーは話す。「我々はあらゆるラウンドを印象的にかつ確実にとっていかなくてはいけない。」

田口(26勝2敗2分、12KO)は3年にわたり、タイトルを6度防衛してきた。昨年の大晦日にはカルロス・カニサレスに引き分け、最も最近の試合では7月にロベルト・バレラに9ラウンドストップ勝ちをおさめ、タイトルを防衛している。東京出身の30歳である田口は、現在はWBOスーパーフライ級のタイトル保持者で今やボクシング界のパウンド・フォー・パウンドを担うタレントである井上尚弥に2013年に判定で敗れて以来負けていない。

試合はフィリピンのABS-CBNと日本のTBSにより中継される、とALAのプロモーターであるマイケル・アルデガーは話す。

「統一戦の機会を我々は常に視野に入れている。常にビッグマッチを生み出せるようにね。」とアルデガー。「この試合を実現させるのは簡単ではなかったが、待った甲斐があった。」

この試合の決定は、IBFがメリンドに任意の防衛戦としてブドラーとの再戦を要求したちょうど1週間後に発表された。ブドラーのマネージャーは、統一戦の勝者との次の対戦が保証されていると話す。この階級の統一戦は、2012年に井岡一翔と八重樫東がWBAとWBCタイトルをかけて戦って以来となる。

田口は、リング誌のランキングで108ポンド(ライトフライ級)の2位にランクされており、メリンドは3位にランクされている。1位はWBOタイトル保持者の田中恒成。WBCタイトルは拳四朗が保持している。

Ryan Songalia筆



 

【WBCは薬物検査の結果を受け、ルイス・ネリvs山中慎介の再戦を指示】
(2017年10月31日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/521373-luis-nery-shinsuke-yamanaka-title-rematch-ordered-wbc-doping-investigation/


ルイス・ネリはWBCタイトルを保持し続けることになった。

8月15日、長くバンタム級タイトルに君臨した山中慎介を日本でノックアウトしたメキシカンのネリだったが、試合後の検査で禁止物質であるジルパテロールへの陽性反応が出た。22歳のネリは検査結果に、メキシコの肉に含まれる物質だと反論した。長きにわたる協議の末、WBCはネリが118ポンド(バンタム級)のタイトル保持者であり続ける裁定をくだした。

しかしながら、それと同時にWBCはネリと山中のダイレクトリマッチを指示した。山中(27勝1敗2分、19KO)はリング誌の118ポンド級ランキングでチャンピオンの地位を維持し、ネリは薬物の効果により高められたパフォーマンスを考慮しランキングから除外された。

ネリ(24勝0敗、18KO)は、7月27日のテストでの陽性反応を受け日本で3度検査を受けたが、その3度とも結果は陰性だった。

WBCは、ネリがこれまで禁止薬物に対し検査で陽性となったことがなかったことを考慮し、陽性反応が出た検査は酌量の余地がある事象と結論づけた。ネリのプロモーターであるメキシコを拠点とするザンファー・プロモーションは、ネリは毎日の食事調整法として大量の牛肉とビーフコンソメを摂取していた、としている。

メキシコのナショナル・スポーツ・ミニスタリーによると、ジルパテロールとクレンブテロールは、メキシコの牛肉にはしばしば含まれているのがみられるとされ、以下のような先例もある。フランシスコ・バルガスは、体内からクレンブテロールが発見されても1月のWBCタイトル防衛が認められている。WBCのクリーン・ボクシング・プログラムのもと検査を行ったアンチ・ドーピング機構(VADA)が試合前にみつかった、と報告しているにも関わらずだ。

肉の汚染、あるいは少なくともこのような主張が発生する事態は、ボクシングにおける問題点とされてきた。証明するのは不可能で、そしてエリック・モラレスやルーカス・ブラウンを含む何人かの選手たちがここ数年の間にこういった主張をしたことがあった。

「WBCは世界アンチ・ドーピング機構(WADA)とVADAにクレンブテロールとジルパテロールの特別な基準値を設けるよう正式に要請する。」とWBCはコメントを出した。

その間、ネリはWBCのドクター・フィリップ・ゴグリアのもと厳しい食事規制に取り組むこととなり、再戦に向けてのトレーニングの中でVADAによる特別なランダムな薬物検査を受けることになる。

ネリが周囲をごまかしているのか?それとも単なる偶然だったのか?多くははっきりしないままだ。しかし山中は、タイトルを取り戻す機会を得ることになる。

Mike Coppinger筆




【村田は疑わしい敗戦に雪辱。エンダムに7ラウンド終了TKO勝利】
(2017年10月22日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/520293-murata-avenges-dubious-loss-stops-ndam-7-rounds/


今回、村田は勝敗をジャッジの手にゆだねることはなかった。

2012年のオリンピック金メダリストである日本人のミドル級選手は、5か月前の疑問の余地の残る2−1の判定負けをに雪辱を果たした。日本、東京の両国国技館でアッサン・エンダムをリング上で追いながら連打し続け、7ラウンド終了後エンダムがコーナーにとどまらざるをえなくさせた。

「試合の終わり方には驚いたが、彼は脚にきていたし、試合を早く終わらせたいと思っているのを感じていた。」とフランスのメディアに明かした。「両選手ともとても疲れていたから、ストップは少しラッキーだった。ただ、自分が試合に負けることはないと思っていた。」

村田(13勝1敗、10KO)は5月に落とした忘れ物を取り戻した。重い右パンチをあて、効果的な左フックをボディへと織り交ぜてカメルーン出身、フランス国籍のエンダム(36勝3敗、21KO)にプロ初のKO負けを与えた。前回の試合とは異なり、ノックダウンはなかったが、エンダムはラウンドごとにダメージを蓄積させている兆しをみせていた。特に6ラウンド、エンダムより2歳年下で31歳の村田の右クロスを受け脚がばたついた時には。

エンダムの脚は、試合の大部分において弱弱しくみえた。そして、彼は試合が終わる前の何ラウンドかにはほとんどの時間を危険から逃れるためにリング上を回りながら過ごしていた。村田があてた最後のパンチは、エンダムの頭をのけぞらせた左ジャブだった。

「最初の何ラウンドかが過ぎてからは、もう自分に力が残っていなかった。」とエンダム。

「村田は前回の試合よりも強くプレッシャーをかけてきて、もっと多くのパンチを出してきた。彼の勝利を称えたいし、3度目の試合ができることを望んでいる。」

今回の村田のストップ勝ちで、第1戦の論争も集結した。第1戦で2人のジャッジがエンダムを採点で支持したというあまりにも容認できない評決は、WBA会長のヒルベルト・メンドサに「とんでもない」と言わしめ、ヒューベルト・アールとグスタボ・パディラという2人のジャッジを6ヶ月の資格停止処分にさせた。もう1人のジャッジは、みなが納得できるような117−110の判定で村田を支持していた。

この勝利により、村田はWBAミドル級の「レギュラー」タイトルを獲得した。これは160ポンド(ミドル級)で現在ゲンナディ・ゴロフキンが保持しているWBAの「スーパー」タイトルの下位に位置するタイトルである。

この結果は、村田を帝拳プロモーションと共にプロモートしているトップランク社のプロモーターのボブ・アラムにも笑顔をもたらした。アラムは試合前、村田は2012年に金メダルをかけた試合で村田がやぶった相手であるブラジル人のエスキューバ・ファルカオと対戦可能であると示唆していた。ファルカオ(18勝0敗、12KO)もまた、トップランクの傘下にいる。

アンダーカードでは、比嘉大吾がトマ・マソンに7ラウンドストップ勝ちをおさめ、WBCフライ級タイトルを防衛。拳四朗はペドロ・ゲバラに2−0の判定(116−112、115−113、114−114)で勝利し、WBCライトフライ級タイトルを防衛した。

Ryan Songalia筆



 

【ランキングアップデート:新しいパウンド・フォー・パウンドキングは】
(2017年9月26日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)
https://www.ringtv.com/518604-ring-ratings-update-andre-wards-departure-causes-waves/

1位:ゲンナディ・ゴロフキン
2位:テレンス・クロフォード
3位:ワシル・ロマチェンコ
4位:ギジェルモ・リゴンドー
5位:セルゲイ・コバレフ
6位:サウル・カネロ・アルバレス
7位:マイキー・ガルシア
8位:井上尚弥
9位:エロル・スペンス・ジュニア
10位:シーサケット・ソールンビサイ

先週のアンドレ・ウォードの引退は、すなわちリング誌にとって新しいパウンド・フォー・パウンドキングの誕生を意味した。そして彼の後任を選ぶのは、難しいことではなかった。

6月に、当時パウンド・フォー・パウンドランキングで2位だったセルゲイ・コバレフにウォードがノックアウトされてから、パウンド・フォー・パウンドランキングで2位にランクされていたゲンナディ・ゴロフキンは、また何年にもわたってボクシング界における最もまぶしいスターの一人でもあった。そのゴロフキンが階級を問わず世界最強の称号を受け継ぐこととなった。

皮肉にも、彼はキャリア上唯一勝利することのできなかった試合、すなわち9月16日にラスベガスで戦われたカネロ・アルバレス戦での引き分けにより、自身の偉大さを証明し、ナンバー1の地位にふさわしいかどうかというあらゆる疑問を払拭したのだった。このスーパーファイトは接戦だったが、ゴロフキンが判定勝利にふさわしいという総意によって、彼が長いこと望んでいた勝利の定義が与えられたといえるだろう。

ひとつの仮定ではあるが、現役のベストファイターという認識は彼の落胆を少しはやわらげてくれるかもしれない。

ゴロフキンは、ここ6ヶ月でナンバー1の地位を得た3人目の選手である。ローマン・ゴンサレスは、3月にシーサケット・ソールンビサイに論議の的となった判定で敗れてからナンバー1の地位を追われ、と同時にウォードがナンバー1となった。ウォードは先週引退を発表し、それによってGGGへの扉が開かれた。

ウォードの引退はまた、パウンド・フォー・パウンドランキングにもう一人分の空きをもたらした。

何週間か前に、ゴンサレスがシーサケットにノックアウト負けを喫してランキング外へとはずれ、それによりエロル・スペンス・ジュニアが10位に入った時から続いていた(誰がランキングに入るにふさわしいかという)その議論は、ウォードの引退で再び議論されることとなった。以前と同じ候補が挙がった。シーサケット、キース・サーマン、ファン・フランシスコ・エストラーダ、ドニー・ニエテス、オレクサンドル・ユスクフ、ホルヘ・リナレス、レオ・サンタクルス、アンソニー・ジョシュア、ジャーメル・チャーロらである。

前回は、スペンス、シーサケット、サーマンに絞られた。しかし今回は、シーサケットとサーマンのみになった。

我々が以前説明したように、シーサケットは当時のパウンド・フォー・パウンドナンバー1のゴンサレスを3月にくだしたのは議論の余地のある判定だったが、9月9日には将来殿堂入りするであろうゴンサレスにぞっとするような4ラウンドノックアウト勝利をおさめた。パウンド・フォー・パウンドランキング10位までに入っていない選手でそのような衝撃をもたらすことができるのは他にいないだろう。

シーサケットのノックアウトは、一般的にはゴンサレスが1階級多く上げすぎたせいでそのような番狂わせとして結実したと認識されている。

サーマンは、エリート選手であるショーン・ポーターとダニー・ガルシアに勝利し、それで評価を上げているが、しかし彼はかろうじてそのような試合を勝ってきておりとりたててダイナミックなわけではない。

最終的に、我々は今回はシーサケットがランキングに10位として入る番であると結論づけた。ここ2連戦で成し遂げたことの大きさを鑑みた。すなわち、世界最高の選手と考えられていた相手に勝利し、そしてそれをもう一度可能な限り強烈な方法で成し遂げたことである。

候補に挙がった他の何人かの選手たちと同じように、サーマンはぎりぎりのところにいる。彼らには自身を証明する機会がもっと出てくることだろう。


Michael Rosenthal筆

 

【井上尚弥がアントニオ・ニエベスを圧倒。6ラウンド終了TKO勝利】
(2017年9月9日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/516481-naoya-inoue-dominates-antonio-nieves-stoppage-six-rounds/


シーサケット・ソールンビサイvsローマン・ゴンサレスの再戦のアンダーカードとして戦われた、日本の英雄である井上尚弥の楽しみに待たれたアメリカデビュー戦で我々が学んだのは以下のことであった。

彼は、ぶれない体幹と鋭い反射神経を持った、優れたアスリートである。

彼は、スピードのある、的確なパンチャーである。特に、彼のピストンのようなジャブにおいて。そして、彼は試合をどのようにコントロールするかを知っている。

彼は強靭なパワーを持っているが、ワンパンチのKO選手ではない。

彼は素晴らしいボディパンチャーで、ボクシング界において確かにベスト選手の一人である。

これらによって、アントニオ・ニエベスを圧倒し、30歳のオハイオ州出身のニエベスのコーナーに一方的な6ラウンドが終了した後、試合をストップさせる結果となった。

24歳の横浜出身で、すでに2階級で世界タイトルを獲得している井上(14勝0敗、12KO)は、WBOの115ポンド(スーパーフライ級)タイトルの6度目の防衛に成功し、アメリカの観客に彼自身を紹介することに成功した。

リング誌でスーパーフライ級の1位にランクされる井上は印象的ではあったが、ここ何年かで多くのハードコアなボクシングファンが思い描いてきていたほど華々しいというわけではなかった。クリーブランドが地元でアマチュア出身のニエベス(17勝2敗2分、9KO)は、堅固ではあるが華々しさのある選手ではない。多くの人間が<ザ・モンスター>がニエベスを早いラウンドで粉砕することを期待していた。しかし、戦ってはいたが長いラウンドを見越しての生き残り策をとったニエベスが生き延びた6ラウンドの中で、井上が改善する余地のある部分をみることもできた。

井上は、しっかりとパンチを避けきっていたが、しかし、しばしば高いガードや上半身の動きなしに前進し、ジャブを受けやすい体勢になっていた。

彼は、相手を追跡するのが好きだが、追い込むのにもっとうまくできたのではないか。

そして、パンチを効かせることができるが、確かにボディまでかえすことはあったが、しばしば一度に一発しかパンチを出さず、コンビネーションが出ていなかった。

それでも、彼は5ラウンドには強烈なボディでダウンを奪い、ニエベスには圧倒的すぎる相手だった。そしておそらく、115ポンド級のベスト選手としても充分すぎるだろう(同日戦った選手を含めて考えてみても)。井上は、これまでストップされたことのないニエベスをどう扱えたかに満足していた。

「パフォーマンスに満足している。」と井上。「(ニエベスは)勇敢な選手だった。しかし、自分のほうが強かった。」

HBOで初めて井上を見たアメリカのファンは、彼らが見たものに満足だった。もしソーシャルメディアの後押しがあれば、<ザ・モンスター>が言うにはアメリカにまた戻って来て、大きな試合がしたい、ということだ。

「ここ、アメリカでHBOで試合ができてとてもうれしい。」と井上。「またすぐにここに戻って来て試合がしたい。次に戦う相手は問わない。他団体のチャンピオンでも、できるかぎりすぐにでも。」

これは、ハードコアなファンにとっては素晴らしいニュースだ。そしておそらくスーパーフライ級の選手にとっては悪いニュースかもしれない。というのも、ニエベスは井上についてこう語っている。

「彼はとてもスピードがあり、とても強靭だった。」とニエベス。「彼は情け容赦がない。」

Doug Fischer筆


 

【ミゲール・コットは亀海を圧倒。「残りの試合はあとひとつ」】
(2017年8月26日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/515305-miguel-cotto-outclasses-kamegai-says-will-fight-one-time/
 

もしコットにさび付きがあったとしても、スタブハブ・センターで亀海喜寛相手には決してそれをみせなかった。

前回の試合が21か月前のカネロ・アルバレスに対する判定負けであったコットは、強い攻勢をかけてきたゲートキーパーである亀海に対しボクシングのレッスンを施し、ほぼ完売となった客席を喜ばせた。

将来ボクシングの殿堂入りを果たすであろうコットは、2017年が自分にとってボクシングの最後の年になる、と繰り返し口にしてきた。コット(41勝5敗、33KO)は、標的への暴力的な練習の結果、一方的な3−0の判定を得た。採点は、120−108、119−109、118−110だったが、118−110の採点は亀海(27勝4敗2分、24KO)にやや甘いものだろう。亀海はプエルトリコのスターに恐れず容赦なく立ち向かったが、と同時に彼のハートの強さと絶え間ないプレッシャーの代わりに的確なパワーパンチに明らかにダメージを与えられていた。

この勝利で、空位のWBOの154ポンド(スーパーウェルター級)ベルトを手に入れたコット(彼にとっては4階級にわたる6つめのタイトル)は、コンピューターの計測によると337のパンチをヒットさせ(そのほとんどが亀海の鉄のようなあごへの鋭いパンチだった)、一方日本の強打者である亀海が152のパンチしかヒットさせていなかった。

おもしろくはあったが、一方的な試合だった。多くの使用に耐え、傷ついてきた36歳の身体をもってしても、コットは簡単に勝ったようにみせた。しかしながら、常にストイックなベテランのコットでもおそらく簡単に感じたわけではなかっただろう。亀海は熾烈なペースをつくりだし、まるで次から次へとパワーショットをくらうのを喜んで余りある(いっそ渇望する)かのようで、コットのレバーに何発もの強烈なフックを打ち込んでいた。ラウンド中はいつものクールな表情のままだったが、コットの17年のキャリアをみてきた者は、ラウンド間に椅子に座っている時コットが「なぜ今も自分はこうしているのだろう?」と考えているのではないかと思わざるをえなかった。

もしコットがこの試合を最後に引退を宣言していたら、おそらく許されていた、あるいは称賛されすらしていたかもしれない。試合をアメリカで生中継したHBOのマックス・ケラーマンとの試合後のインタビューで、そう考えているかのように一旦は思われた。

まず、コットは12月31日をもってグローブを吊るすつもりだ、と繰り返し、そして選手としては「十分やった」としながら、家族ともっと時間を過ごしたいと付け加えた。インタビュアーは、それはもう1試合戦うと言う意味か、それとも今キャリアを終えたいという意味かとたずねた。

「あなたはどう思いますか?」とコットは歯をみせて笑いながら言った。「あなたはどうしてほしいですか?」

「我々は、もう一度あなたを目にしてもいいと思っていますよ。」とインタビュアーはファン(と彼の所属する中継会社)の興味を考慮に入れながら応じた。

「12月にもう一度戦う。」とコット。

最後の試合で誰と戦いたいか、と問われ、コットは将来殿堂入りを果たすであろう彼のトレーナー、フレディ・ローチのほうを向いた。ローチは、コットのキャリア終盤を導いてきた。

プロモーターのようでもあるローチは、3週間後にラスベガスで行われるカネロ・アルバレスvsゲンナディ・ゴロフキンのミドル級タイトルマッチを持ち出した。

「9月16日にビッグマッチが予定されている。」とローチ。「我々は誰からも逃げたりしない。激突を望んでいる。」

カネロvsゴロフキンの勝者(そしてそのメガマッチの敗者ですら)は、彼の最後を飾るのに最も大きな額のお金を運んでくるだろう。しかしその相手は、年齢を重ねたベテランには大きな危険が伴う。多くの激闘を経験し、守勢に回ったスーパーウェルター級のゲートキーパーをストップする、あるいはダウンさせるのにさえ十分なパワーがなかったコットには。強打のミドル級ランカー、デビッド・レミューがコットの可能性のある相手として挙がってきている。レミューはまた、体格的に大変な脅威を秘めている。

しかし、コットが将来殿堂入りを果たすであろう理由は、単に4階級制覇を成し遂げたからだけではない。彼はめったにタフな試合を避けたりしなかったからだ。

最後の試合でコットが誰と対戦することになろうとも、そして試合中にどのようなことがおころうとも、彼のファン(そして彼を批判する者たちですら)は、コットが自身のベストを尽くし、いつものように巧みなボクシングとパンチを披露するであろうことを知っている。

コットは、ボクシング狂いの島から輩出した先人たちほどプエルトリコのファンの支持を集めてきたわけではない。彼は、フェリックス・トリニダードのようなダイナミックな攻撃や、ウィルフレド・ベニテスのような素晴らしいディフェンス、そしてヘクター・カマチョのようなカリスマや生まれ持っての才能を持っていたわけではない。しかしファンは、コットの成し遂げたことを彼のリング上での総合的な技巧と共に敬意を払ってきたことだろう。

12月に勝っても、負けても、引き分けても、コットはボクシングのメディアとファンの称賛を受けながらボクシング界を去ることになる。

Doug Fischer筆


 

【木村翔がゾウ・シミンを11ラウンドでノックアウトし、フライ級タイトルを獲得】
(2017年7月28日、web上のアメリカ、リングマガジンの記事より)

https://www.ringtv.com/505573-sho-kimura-knocks-zou-shiming-11-lift-flyweight-belt/
 

ゾウ・シミンの自身をプロモートするという試みは、計画通りにいかなかった。彼は、名の知られておらず格下の相手とみられていた木村翔に、中国、上海のオリエンタルスポーツセンターで11ラウンドノックアウト負けを喫した。

北京オリンピックとロンドンオリンピックで獲得した金メダルをプロでの成功に賭けたゾウにとっては、プロモーターのトップランクとトレーナーのフレディ・ローチなしで臨んだ初めての試合だった。メインイベントを飾ったゾウはWBOフライ級タイトルの初防衛に臨むにあたり、付き添っていたプロモーターは彼の妻であり、中国メディアはゾウには専属トレーナーがいないと噂されていると書きたて、彼は多くのやるべきことを抱えていた。

そういった負担は、木村(15勝1敗2分、8KO)の決意によってさらに悪化することとなる。序盤のラウンドで木村は、ゾウの絶え間ないカウンターパンチをくぐりぬけなくてはいけなかった。中盤のラウンドでは、偶然のバッティングで28歳の木村は右目に深刻な傷を負い、レフェリーがリングサイドのドクターにみせにいくこととなった。しかしラウンドが進むにつれ、ゾウの過度な動きと木村のノンストップなボディへの強襲が36歳の中国人スターの動きを鈍くさせていった。そして9ラウンドあたりには、木村の右クロスと左フックがより絶え間なくヒットするようになっていた。

ゾウには、元WBAスーパーバンタム級タイトル保持者であるベネズエラのヨベル・オルテガがチーフセコンドとしてコーナーについていたが、11ラウンドには自身のコーナーで2度もスリップし、ダメージが脚にきていることを見せ始めた。木村の攻撃は激しさを増し、ゾウのボディは縮こまり、顔は腫れあがり、ロープに押し込まれ右パンチの連打でダウンへと至った。ゾウはカウントをきいていたが、2分28秒で試合は止められた。

ジャッジの採点では、97−93、96−94で2人がゾウに、もう1人は96−94で木村に与えていた。

ゾウ(9勝2敗、2KO)にとっての敗戦は2度目で、2015年にアムナット・ルエンロエンに3−0の判定負けを喫しIBFフライ級タイトルを手放して以来3連勝を飾ってきていた。昨年11月には、ラスベガスで行われたマニー・パッキャオvsジェシー・バルガスのアンダーカードでタイ人のクワンピチット・ワンソンチャイジムに大差の判定勝利で空位のタイトルを手に入れた。

サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙は今月上旬にゾウはトップランクとの契約を更新せず、スポーツマネジメントパートナーとしてSecaと2019年まで契約下にあると報じた。しかしながらゾウはこの試合を自身でプロモートしており、SecaのCEOのシェン・リーは事前にこう忠告していた:「彼は大きな間違いを犯していると思う。」

プロデビュー戦で1ラウンドノックアウト負けを喫してから連勝を続けていた木村は、ボクシング以外でもこなさなければいけない業務があった。CCTVによると、レストランへビールをケースで配達するパートタイムの仕事をしていたが、新しいボクシンググローブやトレーニングシューズを買う資金もなかったということだ。試合に先駆け、彼はタイトルを獲得し、20歳のころに亡くなった母親の墓前に供える約束をしたそうだ。

「ゾウ・シミンは中国のボクシングスターだ。自分は日本の底辺にいる。彼と比べたら、自分は無名でしかない。」と試合前に木村はCCTVに語った。

木村の勝利で、日本人の現役世界チャンピオンは11人目となる。そして、次の相手としては同じ日本人で以前リング誌でフライ級チャンピオンにランクされ、現在はWBOの112ポンド(フライ級)で1位にランクされている五十嵐俊幸が待っているだろう。

Ryan Songalia筆




 

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